ＴＡ（Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎａｌ　Ａｎａｌｙｓｉｓ）は精神分析の創始者として有名なフロイトの流れをくむアメリカの精神分析医、エリック・バーン博士（１９１０−７０）によって創始された新しい臨床心理的な分析のシステムです。

ＴＡのねらいは、他人を分析したり、変えようとしたり、操作したりするのではなく、「今、ここ」の自分に気づき、「新たなる自己」への第一歩を踏みだすことにあります。

「過去と他人は変えられないけれど、未来と自分は変えられる」

変えることができるのは「今、ここ」に生きている自分だけ。

ＴＡの理論は専門的な心理学の用語ではなく、わかりやすい言葉で発表されたために、心療内科など医療の場だけでなく、人と人とが交流するすべてのシチュエーションにおいて、人間関係の改善や効果的なリーダーシップの発揮に大きな影響を与えています。

日常の対人関係の中で、こんなことを思った経験はないでしょうか。

「どうしてこんなことになってしまったのだろう」

「そんなつもりじゃなかったのに・・・」

「こうしておくべきだったのかな・・・」

こんな気持ちにおちいってしまう原因はいくつか考えられますが、もしかすると、そのとき「今、ここ」にいる自分自身についてあまり気づいていなかったのかもしれません。

自分自身が、本来持っている能力に気づき、その能力の発揮を妨げているいろいろな要因を取り除いて、本当の自分の能力の可能性を実現して生きることができたら、素晴らしいと思いませんか？

エリック・バーンは、そのような生き方のことを「自律性を達成する。自律的に生きる」と言っています。

より良い人間関係をつくることが重要なビジネスシーンはもちろん、地域や家庭で明日からでもすぐに活かしていけるＴＡ（交流分析）のスキルを取りいれた研修は各方面から大変ご好評をいただいています。